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須藤晃が公式ホームページに書き綴ったメッセージと覚え書き。音楽、仕事、日々の出来事、そして時代についての言葉を、掲載当時の文章のまま収録しています。
※文章・表現は掲載当時のものです。現在の見解や状況を示すものではありません。
2009年 | 3件
2009年3月 1件
このコーナー、ずっと・・・
このコーナー、ずっと忘れてました。というか何か長い文章を書くときや所信表明みたいなまとまった意見を書くために用意したものなんですが、2006年4月から3年間も要するにそんな意見がなかったわけでもなく、正直いうと忘れてました。今回ずっと更新がないのでコーナーを閉めますか?と聞かれて、ちょっと待ってというわけです。確実なことは当時から3才年をとったこと。いろんなことがあったのは間違いなく、その時々に書きたいこともあったはず。これからは少なくとも月に一度は更新します。
2004年に尾崎豊のトリビュートアルバムをやり、そのときに5年後に尾崎さんの歌だけを使ったミュージカルのようなものをやると決めてました。トリビュートアルバムのときにも賛否両論があり、歌を解放したいというプロデューサー的な見解を明確にしてやったんですが、その2枚のアルバムが世の中に認められるという結果を踏まえて、それから5年経ったら彼の楽曲を使って芝居を作りたいと思ったわけです。というかその直後から準備に入ったというべきか。演劇という別の作品にすることによって、また歌い継がれると考えたわけです。タイトルは「MISSING BOYs」と決めてました。
5年間の間に世界も変動し、ジャストのタイミングで彼の歌が持っている世界観がいまの新しい若者にも共感できる時代になったと思います。そこまでは想像していたわけではありませんが、彼の歌の再認識にとっては、より良い環境に自然となっていった気がします。そして監修という立場で参加できることにもなり大きな期待感とともに日々準備を進めているところです。
一番うれしいのは、その芝居で初めて尾崎豊を知るという人が何人もいてくれることです。キャストもスタッフもみんな尾崎豊に対するレスペクトと愛情を持ち、芝居を完成させることに情熱を持っています。そこで会える尾崎さんの歌の世界がどこも古くないことは間違いなく、むしろいまの時代に必要な歌だと思います。来月4月18日からの公演。とても楽しみです。ぜひいらしてください。僕も毎日時間を共有したいと考えています。
赤坂ACTシアター1周年記念公演
「MISSING BOYs~僕が僕であるために~」
2009.4/18~5/5(全23公演)
赤坂ACTシアターにて上演
<チケット好評発売中>
S席¥10,000 A席¥8,000(税込/全席指定)

全編尾崎豊の楽曲で構成される青春群像劇!!
★各公演にサプライズゲスト登場!
MISSING BOYs 前夜祭
「MISSING BOYs presents BASKE祭」
2009.3/23(月)
赤坂BITZ open/16:30 start/17:30
<チケット発売日:3/7>
チケット料金(スタンディング)
一般(ドリンク別)前売り¥3,000 当日¥3,500
中学生以下(ドリンク別) 前売り¥1,500 当日¥2,000
(問)キョードー東京03-3498-9999
全編尾崎豊の楽曲で構成される青春群像劇!!
★各公演にサプライズゲスト登場!
2009年4月 1件
5年前に尾崎豊のトリ・・・
5年前に尾崎豊のトリビュートアルバムを発表したときに、事前に反対意見がかなり強く僕のところに寄せられた。それは批判というよりも不安を共有するといったたぐいのものが多かったと思う。大丈夫だろうかというもの。尾崎豊の歌は本人以外の人が歌うべきではないのではないかという心配事のように感じた。彼が歌ってこそ意味があるのだという考え方には賛同できなかったが、他の人が歌ったときにオリジナルのイメージが傷ついたりしないだろうかというファンの心情は理解できたが、歌というものは発表された時点で聞き手のものになるのだと僕は思っていた。人に渡すのがイヤならメディアを使って発表するべきではない。僕にもいくつも人には見せたことのない書き物があるように自分だけのものにだってできるわけだから、発表した時点で歌が聞き手の心の中で育つことを許さなくてはいけないのだと思う。観客が歌ったときに『歌うな、これはオレの歌だ』といった彼のエピソードがいつまでも僕の頭の中で回ったことも事実で、それでも歌を解放してやることが僕の使命なんだと最終的には結着を付けた。そして今年は彼の楽曲を使ったオリジナル青春活劇を作った。演劇作品になることでまたひとつの尾崎豊の作品が生まれると信じたからだ。予想通り素晴らしい出来上がりになったと思う。稽古を見ているときに僕は何度も胸が詰まって稽古場を出た。センチメンタルな気分になっているわけではないのに胸が詰まった。芝居に感動したのである。歌の言葉のひとつひとつも心に刺さった。こうして彼の作品が別の顔を持つことに喜びを感じる。いろんな人の力を借りて完成した「MISSING BOYs~僕が僕でるために~」をぜひいろんな人に見ていただきたいと思う。
赤坂ACTシアター1周年記念公演
「MISSING BOYs~僕が僕であるために~」
2009.4/18~5/5(全23公演)
赤坂ACTシアターにて上演
<チケット好評発売中>
S席¥10,000 A席¥8,000(税込/全席指定)
全編尾崎豊の楽曲で構成される青春群像劇!!
★各公演にサプライズゲスト登場!

2009年5月 1件
背筋を伸ばして襟を正・・・
背筋を伸ばして襟を正していうべきことがある。
赤坂アクトシアターでの「MISSING BOYs」の公演を終えて少しばかりの時間が経った。思い起こせばいろいろと印象的なことがあった。あまりにありすぎて整頓できないまま。長い準備期間にも解決できないような問題が勃発したり、稽古に入り宣伝的なことなども含めて小さな迷いが次々と吹き出したり、本当に予想もできないことばかりで大変な思いもしつつ、最終的には楽しい想い出だけが残った。千秋楽の総立ちの観客席を見ているとすべてが吹っ飛んだ。監修という立場は僕にとってはやりやすい立場だった。その場所には一人分のスペースしかない立場だったから孤独を感じることが多かったけれども。会場で挨拶をされる人たちはほとんどが古くからの尾崎さんのファンの人が多くて、まるで旧友に会ったかのように声をかけていただいた。親子連れで来ている人が多かったこともうれしかった。芝居はそこに役者がいて役を演じている分コンサートよりも人生という川をしばしの間一緒に泳いでいる感じが漂う。さめながらも熱狂するというか熱狂しながらもどこかさめているというか。僕にとっては新鮮な仕事だった。あまりにもたくさんの人との出会いがあったので一人一人にお礼をいうことはかなわないが、心から感謝したい気持ちである。芝居は僕の物ではないが、ふとこんな芝居があったらと最初に思ったのは僕なので、そこからスタートしているという思いがどうしても肩に大きな重荷になっていた。なんだかずっと「すみません」という気持ちが離れなかった。そして終演してやはり来ていただいた人たちにも出演者にもスタッフにもすべての人に僕は頭を下げるべきだと思う。
ありがとうございました。
